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- 亜臨界水抽出でどんなことができるの?
亜臨界水は水を高圧力下で加熱したものです
水(液体)は温度や圧力の変化により、
氷(個体)や、水蒸気(気体)に状態変化します。
状態変化する限界値を[臨界点]といい、
この温度・圧力以上の状態の水を
[超臨界水]といいます。
臨界点よりも若干温度・圧力ともに低い領域を
[亜臨界]、亜臨界状態にある水のことを
[亜臨界水]といいます。
亜臨界水の特長
亜臨界水は、比誘電率が低くなることで、
有機溶媒に似た性質を持ったり、
その高いイオン積により、
加水分解率が高くなったりします。
代表的溶媒の比誘電率
亜臨界水は加水分解力が強くなる
水でありながら有機溶媒に似た性質に
・水に溶けにくい成分を溶かすことが可能
・従来方式では抽出できなかった成分の回収が可能
・有効成分の吸収率の向上
・有効成分の体内吸収スピードの向上
熱水抽出:90℃(15分)、アルコール抽出:100%エタノール(一晩)、
亜臨界水抽出:180℃(3MPa)
J Med Food 24(5) 2021, 533-541
SDGsや環境を意識した商品開発
どんなに優れた商品を生み出したとしても、
環境負荷とセットで評価される時代。
これまでの製造では
廃棄されていた未利用資源を、
亜臨界水抽出を用いて有用な資源へ。