INTERVIEW

先輩インタビュー

INTERVIEW
#10

自分で開発した「味」を
世界中の人にお届けしたい。

S.Kさん

研究開発本部

研究開発部 研究開発課
(2012年新卒入社)

※所属・仕事内容は取材時の情報です

学生時代に農学を専攻したというKさんは、その知⾒を活かして開発の仕事をしたいと思い⽇研フードに⼊社。希望どおり研究開発部に配属されました。⽇研フードの商品の味を自分で確かめるなどコツコツ勉強を積み重ね、これまで数々の商品を開発してきた努⼒家です。そんな彼⼥に、開発部⾨ならではの楽しみと苦労をお聞きしました。

MY CAREER STEP

入社1年目

研究開発部機能性食品開発課に配属

3年目

研究開発部に所属(組織変更で機能性食品開発課がなくなりました)

6年目〜

新設された研究開発課に配属となり、現在に至る

原料を組み合わせ
研究室でつくった味を
再現する難しさ。

研究開発部では、新商品を開発するために、さまざまな原料を組み合わせて試作を繰り返しながら自分のイメージする味に仕上げていきます。ときには十種類以上の原料を配合することもあり、それぞれの原料の特徴・風味について知っておく必要があります。最初に感じる先味(さきあじ)、次に感じる中味(なかあじ)、最後に感じる後味(あとあじ)など、味を強く感じるタイミングも重要で、そういったバランスも考えながら配合を組み立てる必要があります。

マニュアルがあるわけではないので、⾃分で味を確かめながら覚えていくしかありません。たとえば砂糖の場合、⽇研フードにある砂糖関連の原料を並べ、すべて味⾒をしながら違いについて勉強することで、味覚を鍛えていました。でも、やっぱり仕事を通して味を確かめるのがいちばん勉強になった気がします。

また、開発の仕事は「味を再現したら終わり」ではなく、商品として完成して初めて努⼒が実るもの。試作でねらった通りの味や⾹り、⾊が得られたとしても、製造⼯程で同じものが再現できるとは限らないんです。これは製造現場との環境の違いによって、開発時には⾒えなかった課題が⾒えてくるから。試作段階と違って、商品にする場合は⼀度に⼤量に生産するので、加熱後に温度が下がりにくくなり、味や⾊が変わってしまう、なんてことも珍しくありません。

そのため、⽣産部の⽅々にも相談してアドバイスをいただきながら味の再現に取り組んでいます。慣れない頃は製造現場のことをもっと知るため、たびたび⼯場に顔を出し、⽣産部の⽅にさまざまな機械や加⼯⽅法を教えてもらうようにしていました。

試行錯誤を繰り返し
いままでにない
商品を生み出したい。

開発の進め⽅は、お客様から依頼があった商品をつくり出す「依頼開発(PB商品)」と、⾃分で考えて世の中にない新しい商品をつくる「企画開発(NB商品)」の⼤きく⼆つに分かれます。依頼開発の場合は締め切りがあるので、求める味がうまく表現できない場合などはとても焦ります。それでも⾃分が開発した試作品がお客様に評価され、商品としてお店に並ぶのを⾒るのはすごく嬉しいですね。自分が携わった商品が発売された時はネットで検索して、販売された商品の市場の反応、評価を確かめるようにしています。

⼀⽅NB商品の企画開発では、⽇々⾃分でスーパーなどをまわったり、営業と話したりした中で、最近はどのような味、どのような原料が求められているかを考えて、それをもとに新しいパウダーや飲料を試作します。日研フードの商品になるまでには、部内の試食会の機会等で意見をもらったり、他のメンバーに相談したりしながら、徐々にブラッシュアップしていきます。

数年前になるんですが、私がNB商品として開発した新商品(飲料)がお客様から好評価をいただき、提案した日にその場で採用を決めていただいたことがあるんです。この時は嬉しいを通り越してビックリしたのを覚えています。後⽇、たまたま⽇研フードの⾷堂に置いてある給茶機にその飲料が入っていたのですが、社内の評判も上々で、ちょっと誇らしい気分です。

最近はターゲット品としていただいたサンプルを味⾒して、どんな原料を使用すればこの味に近づけられるかをある程度判断できるようになりました。開発はとても奥が深く、やりがいのある仕事です。私はこの先も、ずっと勉強を続けながら⼤好きな開発を続けていきたい。そしていつか、⽇研フードの柱になるような商品を⼿がけられたらいいなと思っています。

ある1日のスケジュール

DAILY SCHEDULE

08:00

ラジオ体操・朝礼

朝はメールチェックから始まります。

08:30

試作

ブレンド試作や、試作機を使用した試作などを行います。

10:30

試食会

新商品や、日研フード商品を採用していただいた市販品などの試食会に参加。

12:00

昼食

13:00

午前からの試作の続きを行います。

15:00

デスクワーク

書類作成や、メールで他社・他部署とのやりとりなど。

17:00

退勤

翌日の業務内容を確認したら、本日はおつかれさまでした!

MESSAGE

求職者へのメッセージ

実は学生の時、就職活動で出会った日研フードの方々が、笑顔でとても感じの良い挨拶や対応をしてくださったのを見て、すごく人間関係の良さそうな会社だと思って就職を決めたんです。どんな人と一緒に働くかで自分も変わるので、温かい人たちの中で仕事ができて幸せです。