Case06

特許取得のユニークな製法で、フルーツの完熟感や果肉感を表現出来る甘味系調味料の開発に成功しました。粉末飲料をはじめさまざまな用途にご活用いただけます。(開発商品:レーズンパウダー/商品形状:粉末)

特許製法ドライフルーツパウダー 特許製法ドライフルーツパウダー

課題
一般的な果物系の粉末調味料は“果汁”の粉末。調味料でも果物の完熟感、果肉感を表現出来る、そんな商品をつくりたい

果物をベースにした甘味系の調味料としてはいわゆる「果汁パウダー」が一般的。果物の種類にもよるものの、果汁パウダーは好みの分かれる“酸味”が主張されがち…。果汁では表現しにくい「フルーツの完熟感や果肉感」を付与出来る、そんな調味料はどうしたら作れるだろう…。

  • 果汁1
  • 果汁2
  • 果汁3
    ※画像はイメージです

研究開発
甘さと香りと栄養がぎゅっと詰まったドライフルーツ。どうしたら粉末化出来る?

そこで注目したのが、健康イメージが高く、海外では特に馴染みのある食品である「ドライフルーツ」です。
味覚センサーを用いて果汁とドライフルーツを比較したところ、①酸味を抑えつつ果実感が出せること②甘くまろやかな風味が特徴であることを発見しました。ドライフルーツが粉末になったら、理想の甘味系調味料が作れるかも!そう考えて検証を進めましたが、ドライフルーツは糖分が高く、繊維質も含むため、パウダー化にはコツが必要。生産部の協力を得て、ドライフルーツを水戻し・ペースト化することから製造方法を検討し、CVD(連続真空乾燥装置)により粉末化することに成功しました。(特許製法:特許6791514号)
※レーズン、あんず

成果
固形物のドライフルーツを粉末にすることで、さまざまな使い方が出来るように

こうして市場に初めて誕生した「ドライフルーツパウダー」。熟したようなフルーツのコクを付与出来るので、例えば、“香料と併用すると素材と香料とをうまくつなぎ合わせ味全体をまとめる役割を果たし、より自然な果実感を表現出来る”そんな商品になりました。特許取得のユニークな製法から他社には真似出来ない商品になり、「これまでにない面白い素材」とお客様からご評価いただいています。
チョコレートへの練り込みや、粉末飲料の原料として採用され、その他甘味系商品への活用だけでなく、カレーに添加することで煮込み感の増強効果も発見!ジャンルを問わず幅広く活用出来ます。

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NIKKENでは、抽出・濃縮・乾燥・ブレンド技術などのノウハウと生産設備を活用した委託加工を承っております。エキス、粉末調味料のブレンドから、機能性素材のOEM(お客様ブランドでの商品化)まで。ご要望やご質問、ご提案等、お気軽にお寄せください。

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